egg crazy本人による
各曲レビュー
二人共かなり能動的に書いてますので文章の粗さは気にせず軽い気持ちでお読みください。
(それぞれが作曲した曲のレビューを担当してます)
01 Morning egg
(SLAVE.V-V-R)
えーと確か11番目に出来た曲。曲というよりはオープニング。
たまごに「マイケルみたいにア!とかフォー!とかいらんことばっか言って」て言ったら言ってきた。
ギターソロ結構お気に入り。
02 独占欲は多数から100%に向かい、過剰反応を見せる歪んだパラノイア。
(SLAVE.V-V-R)
egg crazy初作品。なんかね、3年も前の曲だからプロジェクトファイル開いたら何がなんなのかマジで訳わかんなくて当時の自分が何やろうとしてたかの確認がめっちゃ大変だった。
苦労の甲斐あって最近のミックスっぽくできたと思うけど、当時の全体的にグシャっとしたミックスのが荒くて勢いある気がしないでもない。もうちょい改良したいから後日アプデするかも。
03 repair man
(たまごちゃん)
不思議な女の子にこう言われたんだな、
「あなたはヨガをやってください」って。
そんなことを言われたら、
「ん?なに?あたい、ヨガフレイムでも出せるようになるの?」って思ったのだけど
色々話をしていくうちに、人の前で振る舞う所作、歌う時の所作が もっと綺麗になるからとの意図だったって話。
ああ、その子はね
出会ってすぐに その時の私の混乱した状態がわかったらしく、
私に占い師さんを紹介してくれた子でさ。
その占い師さんは今まで出会った占い師さんの中で最強の人だったんだけど、
その子自体もかなりオーラを感じる子でな。
「多分あなたもそうだと思うけど、私もそうです」
「大体の思ったことは叶うでしょ?」って。
ああ、私はその力が強くてこうなったら嫌だなって思うことまで叶ってしまうやつなんよね。
だからさ、この歌でも言ったとおり私は先を急ぐことにしたの!!
ピアノでバンバンバーンってコードつけて!!
ガンガン自分の思うメロを歌ってさ!
だけどもあたいは自由極まってサビで知らない間に転調しててさ!
そこは天才ゴリラ、我らがスレイブさんがいい感じにアレンジしてくれて
しかもあたいがいつかこうしたいと思ってたウォーキングベースとかジャズ風アレンジをしてくたんよ!!
歌詞についてはもう素直なまんま!!
ほら?自分のために歌ってた歌を誰かのために感情移入しなおして歌ってるとか
とてもダメージ。
あたいはさ。難しい言葉とか使って歌詞書くの苦手やし、
(そういうの歌うのは大好き)
日常のディティールって意外と誰にでも同じく当てはまると思ってて、同じような恋愛をした、感覚の同じ誰かが自分のテーマソングみたいに聴けるといいなと思ってて。
ドラゴンクエスト5で言うなら、私は紛れもなくビアンカなんだよ。
主人公がフローラと結婚してしまったあと、ビアンカは温泉村で余生を静かに過ごすと言うだろ?
そんなんあたいは嫌だね!!
石化した主人公が年月を虚しく過ごす間に
私はサンチョを従えて、最強に強くなって、
ゲマだって、ミルドラースだって、エスタークだって
ガンガン倒して行っちゃうようなビアンカなんだからね!!
だからもう、そっちの世界には戻れない。
ヨガ教室に行きます。
04 ファイヤーマジックショー
(SLAVE.V-V-R)
たまごさんが高いとこばっか歌ってるイメージあるし僕もそういうのを求めてたところはあるんだけど、下のハモリのトラック聞くたびに
「あれー低いとこの声いいな」と思ってたので
「じゃーメロ全部低い曲作るか」と思って作ったやつ。
声がボソボソであればボソボソであるほどいいと思ってたので
ボソボソのファイルが届いたときは
「めっちゃボソボソじゃん」って思って喜びました。
歌詞の内容は、なんか多分ニュースかなんか見た直後に書き始めたからあんなんなったんだと思う。
陰気臭くてお気に入り。
05 アブダクション
(SLAVE.V-V-R)
egg crazy結成後2曲目のやつ。
最初作ってたときは全編英語にする予定ではなかったんだけど気づいたら英語になってた。
アブダクションは意味が2つあって、これは誘拐じゃなく「仮説的推論」の方。
主人公は一人だけど人格は二つ。
「この体の主人格はどちらか、という話を我々(人格同士)でしましょう」って内容。
その為の仮説的推論。
でも最後の最後に
There's nothing more "I" can't ignore(まぁでもワイはワイを無視するんやけどな)
って終わってるの我ながら好き。
ちなみに僕的には『おっさんと子供』ていう二つの人格の言い争いだった。
06 Ear-worm
(たまごちゃん)
wiki曰く、歌または音楽の一部分が心の中で強迫的に反復される、俗にいう「音楽が頭にこびりついて離れない」現象をEar-wormって言うらしいんだけどさ。
多分みんなもあるよね?
この曲はスレイブさんに「今回たまごも曲書け!」って言われて締め切りギリギリになってもどうしよう!書けない!どうしよう!
ってなってたの。
元々、バンドやってた時代に曲書いたりしてたんだけど、
自分が歌いたい曲=自分が書ける曲にはならなくて
いつも、好きじゃないのにこの歌ライブで歌うのやだな〜とか思ってバンド時代を過ごしたりしててさ。
だからバンド辞めたの。
egg crazyではそうなりたくなかったんだよ〜
本当に自分の納得いく曲を書けるように再チャレンジした!
DTM立ち上げても、ピアノの前に座っても何にも思い付かないから、カラオケ行ってメロディ思いつくまで何時間もアカペラで歌い倒して
それをスマホで録音したりして、、、
んでその中から自分の声のかっこよさそうなところ切り取って、もうとりあえず歌詞はあとでいいや!
今の私のやってみたいと思うことはこれだ!って
絶叫した歌とピアノとドラムのループぺぺって貼ってスレイブさんに提出したの!!
我らがスーパーゴリラスレイブさんはアイディアマンだよね!
この曲は雨の音を入れる!ドラム無し!ピアノのみ!
って判断してくれて、なんかもうすごい感傷的なアレンジオケを送り返してくれたの!
歌詞どうしよう!どうしよう!って言ってる間に
私は人生をリセットせざるを得ないイベントに遭遇し、
大切な友人の住む香川へ旅に出ました。
8月下旬、香川は狐の嫁入りと言われる
天気雨がたくさん降って、心をたっぷりの雨で洗い流してくれて友達とたくさん笑ってたくさん泣いて、
この歌詞を書き上げました。
蝉がもう鳴けなくなって、地面をバタバタ羽音を立てて転げまわる姿がまるで今の私のように惨めだなって。
たまには、そうやってとことん沈んだ感情に身を委ねて、悲しい辛い思いと向き合ってみることも悪いことではないと思うし、そういった感情をこの曲に吐き出せたことが私の音楽人生にとってプラスになったな〜と思います!
この曲が誰かのEar-wormになったらええな〜
07 警鐘を鳴らす心音を鼓膜の奥に叩きつけるのはBPM300の音楽
(SLAVE.V-V-R)
egg crazyが4番目に投稿した曲。
なんかBPM早いと良くも悪くも馬鹿みたいだって印象あると思うんだけど、ジャズの世界だと実はシャッフルというリズムが関係してるせいで200以上なんか普通で。
まぁでも300はなかなかないかなという感じなのでキリも良くてアホみたいだし300にしよて思って作った。
あとまぁラッパ入れたかったっていうのもあったかな。だからあーいう曲調。
動画は間違えて年間ライセンスを2万払って買ってしまった素材サイトから湯水のように漁ってきて使いまくった結果あーなりました。
みなさん、素材購入の際は年間パスかどうかをしっかり確認して買いましょうね。
08 奴は燃える夜の朱を奪えない
(SLAVE.V-V-R)
BPM300より先に完成してた曲。
実はこれを投稿する予定だったんだけど直前になって僕が嫌になってやめて代わりにBPM300を作ったという背景があります。
egg crazy、過去に2曲ほどボツ出してるんだけどどっちも僕が投稿前になって
「なんか急にこれ嫌になった」と言ってやめてるので困ったちゃんですねSLAVE.V-V-Rちゃんは。
サビで「デデ!デデ!デデッデー!」てリズムを主軸にしたかったのでキックとベースが強めがいいなと思ってミックスしたせいかLowが強い。
まぁとりあえずこれでいいかということで完了させたけどまだぜんぜん良くできそうなのでコレも後日再ミックスしてアプデするかも。
09 AM6:00の誘拐犯
(SLAVE.V-V-R)
egg crazyが3度めの解散をした曲。
街の環境音をぶつ切りで鳴らして、それをカウント代わりにしてみたら面白いんじゃないかって思ってやってみた結果、個人的には割と満足いく感じになりました。
街というか社会ってなんか6時から動き出すイメージあるんですよね。
だから世界が回りだす前にお前に拐われておきたい、みたいな内容です。
6時が来たら今日を開始しなきゃいけないからね。
曲の最後でぶつ切りの街の環境音がブオ~~~ンって切れずに流れ出すところ、あれは「はい6時がきたよ!今日がはじまりまーす」て演出のつもりだったんだけど、我ながらロマンチストでキモいなと思います。
あと、これ珍しくラブソングですね。
10 その劇場の名はデスペラード・ウイズ・ジェラート
(SLAVE.V-V-R)
今回のアルバム作業で一番最後に作った曲。
「シングルカット用の曲作るわ」つって一通り曲が揃ったあとに急に言い出したので困ったちゃんですねSLAVE.V-V-Rちゃんは。
まぁでもたまごちゃんとかいう人が短いスパンの中でもとても高いクオリティのものを持ってきてくれたので良かったです。
これ、そもそも最初はこんなアレンジじゃなくてもっとバンドバンドしてたんだけど「せっかくだし舞台っぽく曲の中でも演出するか」と思って、右でバンドが演奏してて左で楽団が演奏してるイメージに仕上げてみました。
ジャズでよくある「ドラムを右にガン振りする」もやってみたけど、これ楽だね。
真ん中がスッキリするからすげーミックスやりやすかった。
11 IC
(SLAVE.V-V-R)
長い。
曲が長いです。
9分半ある。
ICというのは医学用語でInformed Consent(インフォームド・コンセント)の略語。
意味は「内容の説明と納得した上での合意」。
いわばほうれんそうの事ですね。報告・連絡・相談のほうれんそう。
で、ほうれんそうを受けて納得し合意したら進めましょうってのがIC。
医療に限らずですが、結局僕らはこれを繰り返して生活していくしかないんですよね。
人間全員が似て非なるもの。
感覚を共感することはあっても共有は決して出来ない。
そういう歌です。
なんか常にザワザワさせたかったので色んな音が鳴ってます。
脳の中が思考で溢れてる感じ出したかった。
たまごの歌も良かったですね。
色々ハモリも用意してくれたけどテクニカルな完成より情緒を優先したかったので僕のわがまま決断で全編カットしました。
でも結果、めちゃいいものになったと思います。
いやしかし、あれですね。
10分ぐらいある曲、最低でも確認に10分かかりますね。
12 Scramble egg
(SLAVE.V-V-R)
アホだからこれ投稿しようぜって言ってました。
いやまぁ今でも投稿していいんじゃないかって思ってるけど、
やっぱシングル向きではないか(草)。
アルバムの最後、全部かっさらう感じの激しいので締めくくるとバンドっぽさが出ると思ってるのでそれをやった感じです。
サビを「シャウトじゃなく悲鳴にして」ってたまごちゃんさんに言ったら動物の鳴き声みたいなのがいっぱい送られてきたので楽しかったです。